<奮闘記3〜パリCDG航空エールフランス受付カウンター日本人女との闘い>
帰国の際、パリから搭乗する予定だった飛行機は当初大韓航空だったんだけど、パリシャルルドゴール空港の大韓航空チェックインカウンターに向かうと、
「この便ではなくエールフランスの成田行き直行便に乗ってくれないか、その変更手続きはこちら(大韓航空側)でするから」と言われた(その理由はオーバーブッキングのため、と僕には聞こえた)。
今まで直行便なんか乗ったことがなかったから変更されたチケットを受け取り、喜んでエールフランスのチェックインカウンターに行き、預ける荷物の重さを計った。
荷物の重量制限は23キロまでだったところ僕が28キロ、嫁が25キロ。それを受付の女性に指摘された。
実はオーバーしてるのは最初から分かっていた。だけどそれまでに乗った国際線で重量制限について重量オーバーを指摘された事はなかったから(今までで一番オーバーしてたのはパリに行く時に乗ったスイス航空で8キロオーバー。)、その時も大目に見てくれるだろうと思っていたし、指摘されたら超過分を手荷物にしてしまえば即問題解決、と考えていた。
だからその時も「では重量オーバー分をスーツケースから抜いて手荷物にします」と言った。
普通ならそれで解決するはず。しかしその時はエールフランスの成田行きチェックインカウンターにいた日本人の中年女性スタッフが近付いて来て「では手荷物もこの重量計にのせてください」と言ってきた。
言われたとおり乗せると、
「お一人様が機内に持ち込める手荷物は重量6キロ以内、お一つだけとなっておりますが、お二人の荷物は預けられるもの、手荷物合わせて17キロオーバーしております。1800ユーロお支払いください」
と言われた。
1800ユーロ!!なんじゃそりゃ!!
重量オーバーの荷物を持っていった僕達が悪いのは確かだけど、でも普通なら「お客様の荷物は残念ながら重量オーバーです。このまま持ち込まれますと超過料金をお支払いいただくようになりますが、どういたしますか?」
といった具合に尋ねるんじゃないでしょうか?だけど、この女は
「お支払いください」
と、最初から払わせることを前提に話をすすめ、レジをパチパチ弾き始める。
1800ユーロと言ったら26万円位だぞ。自分達の航空券よりも高い。払えるわけねーだろ!!
その女はレジを打ち終わり、1800ユーロ分の支払い手続きをさせようとしてたのであわてて荷物を台から降ろして「そんな高額は払えない」と言うと「ではこの下の階に別送品を取り扱ってる事務所があるからそこから送ってください。ただしそこが閉まるのは10時です(その時8時45分)。それから成田行きの搭乗手続きを終了するのは10時25分です。それまでに戻られなかった場合は飛行機に搭乗出来ませんし、あなた方の搭乗チケットも無効になりますので。」
と付け加えやがった。
本当に頭にくる女だった。
でも怒ってる時間がない。
急いで下に降りてその事務所に向かって走り始めたんだが、いわれた場所に言っても事務所がない。
ババァ〜!!!
別の飛行場スタッフにどこにあるんだと聞くと7時にもう閉まってる、と言われてしまう。
その時はもうパニクッてた。
しかしその空港スタッフに「搭乗時間ぎりぎりに行って、払える金はない、どうか乗せてくれ、頼む頼む、と何度も言えば払わずに乗せてくれる、間違いない、そうしろ」
という、空港スタッフらしからぬアドバイスをもらう。
最終的にその手でいくことにしたが、その前にまず預ける荷物をとにかく23キロ以下にすることにして、僕も嫁も上着を5着重ね着した上で嫁はズボンの下にパジャマを着、僕はジーンズを2枚強引に履き、靴もスニーカーから冬用ブーツに履き替えた。
30度もある日にそんな格好をしなくてはならなくなるとは思いもしなかった。
それで再度預ける荷物の重量チェックに行くと二つとも22キロになっていて何とかそこはクリアしたんだけど、またムカつく日本人女が現れて(チェックインの作業をしてるのは別の女性。その女性は心情的に僕たちをそのまま通したそうだったけど、どうやら上司に当たるその日本人女が近くにいるせいでそいつにいちいち確認を入れなければならなかったようだ)、再度手荷物を重量計にのせろと言う。
乗せると手荷物がまだ10キロのオーバー。
その日本人女の声を聞くとムカつくのでそいつが話し始める前に「捨ててくる」と言い、再度荷物をまとめるためにチェックインカウンターを離れる。
かばんの中に入れていたカメラ等、紐がついていてそれだけで首や肩にかけられるものは全部首からかけた上で、お土産などいくつか中身を捨てた。
で、三度計りにいったがまだ6キロのオーバー。
その時に、パリを離れる前日、パリ滞在中にお世話になったKさんに、聞いていた機内に持ち込む手荷物が多い、あるいは重いと言われた時の裏技を思いだした。
重量はまだ少しオーバーしてると思うけど時間がないし、もうその手を使うしかない!!
その手を使って4度目のチェックにのぞんだ。
しかし4度目に行った時、その日本人女はもういなくなっていて、最初と2回目に対応していた黒人女性が「ナイスファイト」と言って苦笑しながらチケットをようやくくれた。
たぶんこの女性にとってもその日本人女性は煙ったい存在なんだと思う。
チケットをもらって、ようやく気持ちが落ち着いた。すぐにボディチェックを受けに行く。
しかしそこも普段見られない光景が…。
ボディチェックは普通手荷物の中身を調べるだけだけど、その日のシャルルドゴール空港のボディチェックのコーナーにはあまりに大きい手荷物を持ってきた人の荷物の重さを計る重量計が置かれていて、大きい荷物や一人で複数手荷物を持っている人はそこで計られた後、中に入ることが出来ないと言われてる。
ここでまた何か言われるかも…。
そう思いながら、でももうなるようにしかならないから、出たとこ勝負でボディチェックのコーナーに近づくと、僕の前にいた女性がでかい荷物を持っていたため係員に止められ荷物を計られて、それが重量オーバーだと言われるとすごい勢いで文句を言い始めた。あまりの剣幕で怒っているため、他の係員もそこにいって数人がかりでその女性の対応を始める。フランス語で会話してるから詳細は分からないけど、ボディチェックを終えて中に入っている人の鞄を指差しながら文句を言ってるから、「あのバックがよくて何故これがダメなの!!」ってな事を言ってるのは容易に想像がつく。僕達も止められたらそう言おう。ここまで来たらそれしか手はない。
ドキドキしながら怒ってるその女性の後にボディチェックカウンターに近付いた。するとその女性の対応に追われてるスタッフは僕達と僕達の荷物をパッと見ただけで、面倒くさいから入れてしまえって感じで鞄の大きさや個数を確認せずに入れてくれた。
これで日本に帰れる!!
本当に心の底からそう思った。お陰でその後はフランスでの生活をセンチメンタルに思い起こす余裕なんてこれっぽっちもなかった。
そしてその女性がいなかったらもしかしたら入れなかったかもしれない。そんな事を考えながら中に入ってみると、
キャスター付きのデカイ荷物をゴロゴロと引きつつデカイ荷物をいくつも持ち歩いてる奴らがそこここにいるじゃねーか!!
なぜ僕達二人だけあの女に執拗に重量を計られ、オーバー分を払うように言われたんだ?そりゃあの女性も怒るわ!!
フランス人と一緒に働いているとそういう振る舞いを身に付けてしまうのか、その辺は分からんけど、あの横柄な態度、あれは企業の力を自分個人の力とはき違えてるいるからできる態度としか思えない。この日本人女のせいで1年暮らしたフランスを離れる余韻に浸る事も出来なかった。
飛行機に乗込んだ時にフランスの最後の大きな思い出としてその女の写真を撮ればよかったとか、そんな事を考えたりもしたけど、でももうヘトヘトだったから飛行気に乗って、重ねてきていた服を全部脱いでからすぐに寝ました。
でもアンタの顔は忘れねー!!エールフランスも自分から進んで選んだりは絶対しねー!! |